京都大学 iPS細胞研究所 所長山中伸弥教授|チャリティ講演会

2017年2月4日13:00〜15:00、ライオンズクラブ100周年を記念し、1R合同で、京都大学iPS細胞研究所所長山中伸弥教授によるチャリティ講演会が開催されました。

ライオンズクラブ国際協会|100周年記念奉仕チャレンジ

チャリティ収支のご報告

かの有名なノーベル賞受賞者による講演会ということで、会場の椅子が足りず多数の立ち見席が出るほどの盛況ぶりでした。

その結果、計375万円のチャリティ収益があり、iPS細胞研究基金に全額ドネーションさせていただきました。

はなみずきは、チケット総売上枚数1126枚中、なんと115枚ものチケットを売り上げました! 少人数のクラブでありながら、20以上ある1R所属クラブ中第2位の売上をあげたことは驚異的です。

講演内容について

山中教授は、研究者になろうと思ったきっかけ、iPS細胞発見に至った経緯、そしてiPS細胞の可能性について、関西人らしくユーモアを交えて笑いを取りながら講演してくださいました。

以下、医学の素人が噛み砕いて書きましたので不正確な部分もあるかと存じますが、iPS細胞にご興味を持っていたき、iPS細胞研究基金(0120−80−8748)にご協力賜われればと思います。iPS細胞についての詳細は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)のサイト(http://www.cira.kyoto-u.ac.jp)などをご確認ください。

⑴ iPS細胞とは?

人の体は、多数の細胞が集まって出来ています。生まれたときは、受精卵という1つの細胞ですが、これが皮膚の細胞、肝臓の細胞、神経細胞、心筋細胞など様々な細胞に分化して一人の人間が作り上げられています。

逆に言えば、分化した細胞を、受精した頃のあらゆる細胞に分化する能力をもった細胞(これを「幹細胞」と言います。)に戻すことが出来れば、人の臓器や血液等人を構成しているあらゆる器官を作り出すことができ、様々な病気、障害に対する新たな治療方法が見いだせるとして研究がされていたものです。まるで、ゆで卵を生卵に戻すような話であり、かかる試みを夢物語だと考える研究者も多かったようです。

1981年、ES細胞(胚性幹細胞)が開発されましたが、受精卵を使用するという点で倫理的な問題がありました。その点を解決したのが、2006年、山中伸弥教授のチームが開発したiPS細胞でした。

iPS細胞は、体細胞に、酵素を入れて培養することによって、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多機能性幹細胞に変化させたものを言います。ES細胞とは違って、皮膚などの採取しやすい細胞からも生成が可能です。

iPS細胞は「induced pluripotent stem cell」の略です。ちなみに、iPSの「i」だけ小文字なのは、山中教授が同細胞を発見した当時ノリにノッていたアップル社が、iPod、iBook等と標記していたのに倣ったそうですよ。

⑵ iPS細胞にできること、今後の展望

以下の4つがiPS研究の目標であるとのことです。

  1. iPS細胞のストックを柱とした再生医療の普及
  2. iPS細胞による個別化医薬の実現と難病の創薬
  3. iPS細胞を利用した新たな生命科学と医療の開拓
  4. 日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備

先に申し上げたとおり、iPS細胞は如何なる細胞にも分化する可能性を持つ細胞ですので、疾患のある患者の臓器、器官等を一から作って取り替えてしまうといったことも可能になると考えられます。

その中でも、特に実用化が近くまた期待が高いのが、血液です。血液は、ABO型とRH型さえ適合すれば、輸血が可能ですので、iPS細胞から血液の幹細胞を作り出せば、献血が要らなくなるのです。今後高齢化社会の加速により献血量の減少が見込まれる中、大きな期待が寄せられています。

iPS細胞においても、臓器提供の際に「ドナーとの適合」や「免疫反応」といった話があるように、他人から採取した細胞から作った臓器等を移すと免疫反応が出てしまいます。血液はこの点をクリアしやすいという点でも注目されています。

本人から採取した細胞をiPS細胞にすれば免疫反応の問題はクリアできるではないかと思われるかもしれませんが、どの分野でもオーダーメイドは高くつき、時間がかかってしまうものです。iPS細胞とて例外ではなく、オーダーメイドによる時間とコストは衣服とは桁が違います、これがiPS医療の普及という点で大きなネックとなります。

そこで、免疫反応の出にくいドナーから細胞を採取して、iPS細胞ストックを作り、各細胞に育て上げて大量生産することで、時間とコストを節約する試みがなされています。

平成26年には、世界で初めて、目の病気「加齢性黄斑変性」に対してドナーのiPS細胞を使用した移植手術が行われ、現在経過は良好とのことです。

⑶ 寄附を募る理由

現在、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は、日本赤十字社や臍帯血バンク等と協力して拒絶反応を起こしにくいドナーを掘り起こし、細胞調整施設で細胞のストックを保管して研究に打ち込んでおられます。

しかし、日本における科学一般に対して言えることでもあるのですが、諸外国と比較して研究予算が著しく低いという問題があります。高い技術と能力を要する研究分野であるにも関わらず、研究者の方々の殆どは被正規雇用であり、経済的な面で研究に没頭できる環境にあるとは到底言うことができません。

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の皆様に生活の不安を抱えずに研究していただくためにも、iPS細胞研究基金(0120−80−8748)にご連絡いただき、ご寄付を給われればと存じます。

本講演を実現していただいた京都大学iPS細胞研究所(CiRA)様、リーガロイヤルホテル大阪様その他関係各所の皆様に御礼申し上げます。

投稿者: 西山 あかね

2017−2018 テール・ツイスター、マーケティング・コミュニケーション委員

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